Quartz ComposerはCamTwistなど他のアプリケーションのカスタマイズに適しています
以前「TIPS」でマイク入力によるビジュアライザーの作り方を説明しましたが
今回は「iTunes」用のビジュアライザーを制作します
「iTunes」ビジュアライザーはQCを起動させた際に「music Visualizer」を選択すれば
テンプレートのビジュアライザーが始めから出来ている状態から始まります
そこをお好みでカスタマイズすれば、簡単に制作できますが
逆に映像が先に作られている、もしくはマイクデバイスからのビジュアライザーをiTunes用に変更することができます
QCを起動し「basic」を選択してください
「sprite」を配置しXYサイズを「0.04」程度の小さな点状にし
丸い形をした画像を「image」につなぎ「小さな粒」を画面に表示します
次に「iterater」を用意します
「iterater」は決められた回数を繰り返すというパッチです
QCには「if〜for」文の概念はありません
「if〜for」文とはプログラムで「もし○○でなければ、○○であれば」という命令です
「変数に数字を1ずつ加算していき10になるまで繰り返し変数が10であれば終了する」
といった命令で繰り返しを命じます
QCはよりわかりやすく映像を作る為に「iterater」で「10」と入力するだけで繰り返しを命令することができます
「iterater」はマクロパッチに属しているのでダブルクリックをして「iterater」の中に
コピー&ペーストで先ほどの「小さな粒」を入れて下さい
「iterarer」の中に「Iterator Variables」パッチを配置してください
「Iterator Variables」は「iterarer」の命令を伝えるパッチです
Current Index (Index) : 親の Iterator の何回目の繰り返しかを取得。
Current Position (Number) : 親の Iterator の繰り返し位置。繰り返しの最初で 0.0、繰り返しの最後で 1.0 になる。
Iterations (Index) : 親の Iterator の繰り返し回数。
(※おなかすいたwikiより転記)
Current Positionを「Y」につなぎます
「iterarer」のindexが10であれば中心(0,0)から上に10個「小さな粒」が表示されます
中心を軸にしたいので「Math」パッチに「-0.5」をたすことにより「-0.5」〜「0.5」に10個の「粒」になります
「粒」を「縦10」「横10」合計100個つくりたいのですが
Current Positionを「X」につないでしまうと斜めに「10」できてしまいます
ここで最上部に戻り再び「iterarer」パッチを用意し、その中に全て入れてしまいます
つまり「縦に10の粒」を横に10「複製」し 画面に100描画することができます
しかし左図の用に「Iterator Variables」からの信号をつなげる「Xposition」がありません
一つ上の階層にパッチの「穴」を「公開」したいときは
パッチの上で右クリックをし「publish inputs」から
再び上の階層に戻ると「Xposition」が現れます
前回と同じように「-0.5」をたして「Xposition」につなぎます
以上で100の粒を表示できました
一番上の階層に戻り
iTunesビジュアライザーの信号を取得するパッチはプリセットで用意されています
EditorからEdit Protocol Conformance... を選択すると
テンプレートの選択画面が表示されますので「Music Visualizer」を選択
Audio Peak ( Required ) : 音量のビーク値 ( 0.0~1.0 )
Audio Spectrum ( Required ) : 周波数別の音量の配列 ( 0.0~1.0 の配列 0~15 )
Track Position ( Optional ) : 再生中の位置 ( 先頭からの秒 )
Track Signal ( Optional ) : 曲が変わったときにシグナルを発生させる
Track Info ( Optional ) : 再生中の曲の情報の辞書
name : 曲名 ( 文字列 )
artist : アーチスト名 ( 文字列 )
album : アルバム名 ( 文字列 )
genre : ジャンル名 ( 文字列 )
trackNumber : アルバム内の曲の番号 ( 0~ )
numTracks : アルバムの全曲数 ( 1~ )
duration : 曲の長さ ( 秒 )
year : 曲の年
artwork : ジャケットイメージ ( 画像 )
rating : マイレート ( 0~5 )
playCount : 再生回数 ( 0~ )
(※Quartz Composerにどっぷり! より転記)
Audio PeakやAudio Spectrumからの信号を「iterater」のindexにつなげることにより
縦横に「iTunes」からの音の信号によって変化するモーションが表現できます
一つ下の階層にもどり「iterater」の「Iterations」をpublishします
最上部に戻ると「Iterations」が2つになっているのでお好みの信号をつなぎます
colorはおなじみのHSL Colorの「Hue」をpublishします
最後に「Track Info」から曲の情報を取り出し描画し完成です
完成したQCファイルは「iTunes」の任意のフォルダに移動させ
ビュアライザを作る、で検索したらこちらのサイトに飛んできました。
返信削除とっても美しいですね。こういうことをもっと複雑に組んでいけば
itunesのビュアライザーのようなものが出来上がるのでしょうか?
何か、パソコンで作る編み物のような(笑 そんな気がしてなりません。