2010年1月31日日曜日

QCWS #5 レポート

2010年1月30日(土)
アップルストア銀座3F
「Quartz Composer ワークショップ #5 エンジルチカラ2篇」

今回は3作品の展示とQCの可能性をご覧いただきました

ゲストは前回「エンジルチカラ篇」でおなじみの女優「白山カラン」


・QCでつくる「IR Pen」




・QCでつくる「3D映像」













・QCでつくる「ビデオインスタレーション」


3人の作者の作品はそれぞれ異なる技術や感性、発想で制作されていて

作者のバックボーンとなる知識や感性の上に「新しい開発環境」として

表現の幅を広げる可能性があるという提案でした


私がDJGJの主宰である奥平氏と出会ったのは5、6年前のことです

実写映像制作がメインであった私は活動の幅を広げるため「AfterEffects」での

モーショングラフィック映像を制作に挑戦していたころ

作品発表の場として考えたのが「VJ」といわれるクラブでの映像演出でした

SNSでVJを募集していた奥平氏に出会い、共に活動し勉強していく中で

多くのクリエイターと交流し「otonaVJ」というVJ集団に発展していきました


現在は「DJGJ」として

アップルストア銀座で行われる「QCWS」

アップルストア渋谷では「VJWS」を作品の発表の場として活動されています

「DJGJ」とは交流の場としての集まりであって

メンバーか非メンバーのような区別もなく

「知り合い」と「その知り合い」といった程度

mixiの「マイミク」に近い感覚です

イベントの後に「喉かわいたからお茶しようか」から始まった「お茶会」

人とつながるのが「面白い」とお茶会に積極的参加いただく方も多いです

高い参加費を払わされるイベント業者の「交流会」と違い

近所の飲食店でお茶をして「割り勘」という「打ち上げ形式」

機材を運ぶ為、車移動メインになるのでノンアルコールでも許されるお茶会は

学生や全くの素人、他業種の方からも好評の様子

「QCWS」でおなじみのクオーツプログラマー「横堀」氏は

QCWS#1のお客さんでしたが本人曰く「ミイラがミイラ取りになった」そうです

石井氏からは「人間もQCパッチと同じだ。つながれ!」との名言がうまれました


次回QCWSは4月開催です

奥平 DJGJ http://blog.djgj.jp/

横堀 Dasaq’s http://dasaq.wordpress.com/toc/

石井 yourmusic+ http://www.yourmusicplus.net/index.php

白山からん ブロGOOD Days http://ameblo.jp/s-karan/

2010年1月29日金曜日

「Quartz Composer ワークショップ #5 エンジルチカラ2篇」

2010年1月30日(土)
アップルストア銀座3F 無料

17:00-18:00

Quartz Composer User Group による、無料ソフト「Quartz Composer」をトークとパフォーマンスで探求するワークショップです。
第5弾は昨年、圧倒的な演技で魅了した「エンジルチカラ」のパート2です。
舞台女優・イラストレータと独自の世界を演出している 白山からん と共に、Quartz Composer で生み出される、インタラクティブな映像をご覧頂きます。
アーティストと Quartz Composer の新しい関係をお楽しみ下さい。
Quartz Composer をまだお使いでない方でも楽しめる内容です。

DJGJ http://blog.djgj.jp/


(※DJGJサイトより転記)



2010年1月27日水曜日

QCでRSS表示

RSSは、ニュースやブログなど各種のウェブサイトの更新情報を簡単にまとめ、配信するための幾つかの文書フォーマットの総称である。(wikiより転記)

AEで作る映像とは全てオフラインでありネットワークを使いオンラインでデータを取得する事はできません

QCではRSSを取得しリアルタイムで描画することができます


「RSS inporter」を配置して下さい

バージョンによっては名称が違いますが「RSS」は一緒です

「Information(全体の情報)」「Article List(記事の内容)」「Downloard Progress(未解読)」「Done Signal(未解読)」になります


こちらは「Structure」つまり複数のデータが混在しているデータ形式になりますので

そのまま描画パッチの「Billbord」や「Sprite」につないでも描画されません

「Structure」を解読するには「Structure Index Member 」を経由し「Billboard」にして下さい

画面に「apple hot news」と表示されるのを確認して下さい

これはアップルのニュースサイトからRSSを取得しているからです


「RSS inporter」のパラメーターを開き取得したい「URL」を入力して下さい

URLの入力で気をつけなければならないのは

「http://」は削除し「feed://」に書き換えて下さい

これで「RSS」の取得は完了です

しかしこのままでは取得した「RSS」の全体のタイトルを表示したにすぎません

記事を表示するには「RSS inporter」の「Article List」につないで下さい

「Article List」の中には「title(タイトル)」「url(URL情報)」「 description (中身)」

が含まれています

こちらを取り出すには「Structure Key Member」が必要です


「Key」に「title」と入力する事によって記事のタイトルを表示する事が出来ます

「Structure Index Member 」の後に「Structure Key Member」を追加し

前回も登場した「image With String」でお好みのフォントを指定し「Billboard」につなぎます


つまり指定した「URL」の「0」の記事の「title」を描画したことになります

しかしこれでは「0」の記事しか読む事が出来ません

RSSは幾つもの記事が集合しているので「Structure Index Member 」が「0」のままでは

都合が悪いので自動的に変わるようにしていきます

「Structure Count」を配置してください

こちらはStructureデータが幾つあるかを数えるパッチです

つぎに「Interpolation」を配置して下さい、こちらは2つの値の間の値を出力するパッチです

Start Value (Number) : 初期値。
End Value (Number) : 終了値。
Duration (Number) : 初期値から終了値に変化するまでの時間 (単位 : 秒)。
Repeat Mode (Index) :
None : 初期値から終了値まで一度変化させて終わり
Loop : 初期値から終了値への変化を繰り返す
Mirrored Loop : 初期値から終了値、終了値から初期値を繰り返す
Mirrored Loop Once : 初期値から終了値、終了値から初期値までを一度変化させて終わり
Interpolation (Index) : 初期値から終了値までの変化のタイプ

Linear
Quadratic In
Quadratic Out
Quadratic In-Out
Cubic In
Cubic Out
Cubic In-Out
Exponential In
Exponential Out
Exponential In-Out
Sinusodial In
Sinusodial Out
Sinusodial In-Out

(おなかすいたwikiより転記)

非常に便利なパッチですので必ず覚えておきましょう

下記の図のように配置してください


これでRSSの内容が順番に表示されていきます


最後に演出をほどこします

私は記事が変わるときに急にかわるより、徐々に消えていって徐々に現れる

つまり「フェードイン」「フェードアウト」してほしいので

「Billboard」のカラーに「Interpolation」と「HLS color」をつなぎます


「AE」などの映像ソフトの場合はディゾルブというエフェクトが

あらかじめあります。また「透明度」を調節する事によってフェード効果が演出できます

QCの場合もレイヤーですので「HLS color」にある「アルファチャンネル」の値を「0」

にすることによって画像は描画されているが透明にすることが可能です

「interpolation」は初期値0から終了値1を指定

「inspector」モード名の矢印で「seting」モードにします


左図のような座標が表示されます

下を「0」上を「1」になっています

このままだと「フェードイン」は適応されますが

「フェードアウト」は適応されません


「customized」を選択し右図のようにグラフを変更します

これで「0」「1」「0」つまり「フェードイン」

「フェードアウト」ができます


最後に画面の寂しい部分にお好みのデザインを描画し完成です


2010年1月24日日曜日

QCでつくる時計


いままでの映像制作では時計を表示する事に意味はあまりありません

なぜなら時計はその時の時刻を表すものであり

制作された映像を視聴する場合

視聴者が見始めた時間により様々なので

むしろ時刻表示する事が出来ないのです

今回はQCで時刻を表示します


まずは「System Time」というパッチを配置して下さい

ここから「time」という出口がありますが、そのままつなぐと

意味不明な数字が表示されますこれは「2001.1.1」からの秒数を表す数字です


秒数で表示されても我々は時刻を認識することができません

なので「Date Formatter」パッチで秒数表示から日時へ変更します



そして前回の「tips」で紹介した

「image With String」を経由し「Billboard」につなぎ

「image With String」のフォント等をお好みで変更


これで時計の完成です


ただの時刻が表示されるだけでは寂しいので演出をほどこします

いままではイメージをそのまま描画してきましたが

今回は高度なモーションを作っていきます


「Particle System」パッチを配置して下さい

こちらは自動で粒子を発生させるパッチです

真四角のものが中央から沢山発生しています

「image」に○型のイメージをつなげれば○が発生します


「Particle System」

Enable (Boolean) 
有効フラグ。True のとき描画する、False のとき描画しない。
[ X, Y, Z ] Position (Number)
パーティクルの中心 (吹き出し口) の位置。
Color (Color)
パーティクルにつける色。
[ X, Y, Z ] [ Min, Max ] Velocity (Number)
パーティクルの初速度の範囲。この範囲の中で乱数で与えられる。
[ Min, Max ] Size (Number)
パーティクルの初期の大きさ。この範囲の中の乱数で与えられる。
Lifetime (Number)
パーティクルの寿命 (単位 - 秒)。この時間になるとパーティクルは消えて新たなパーティクルが生まれる。
Size Delta (Number)
パーティクルのサイズの変化量。プラスにすると徐々に大きくなり、マイナスにすると徐々に小さくなる。
Opacity Delta (Number)
パーティクルの透明度の変化量。徐々に透明にする。
Attraction (Number)
中心に向かう力の強さ。
Gravity (Number)
重力の強さ。プラスで下向きの重力。マイナスで上向きの重力になる。
Image (Image)
パーティクルに使用する画像
Blending (Index)
背景との重ね合わせ。単純書き込み (= None)、透明度考慮 (= Over)、加算 (= Add)。

                        (おなかすいたwikiより転記)


発生するパーティクル素材にランダムで色を付けます

色についてですがコンピューター上ではフォーマットがきめられていて

「RGB方式」「HSL方式」の2つがあります

「RGB」は色の三原則「レッド」「グリーン」「ブルー」を掛け合わせて色を表現

「HSL」は色相(Hue)、彩度(Saturation)、明度(Lightness)を掛け合わせ色を表現

あざやかな光の玉を表現する場合は

「彩度」と「明度」が一定の方がよいので

「HSL Color」パッチを採用


「Random」パッチを「Hue」につなぎ

「Particle System」の「Color」につなぎます


 左図を参考に「Particle System」の値を変更します

 カラフルな光の玉が雪のように空から振ってきます


以上で完成です


2010年1月19日火曜日

QCでビジュアライザー

QCで外部デバイスからの入力を紹介します

マウスやキーボードとからの入力は「Flash」でも可能ですが

外部機器などが認識できるのはプログラムならではの機能です

私は映像制作がメインなので「実写」かロゴの「モーショングラフィック」経験しかありません

音を認識できるQCは、普段の映像制作では出来ない演出を可能にしてくれます

今回は「音」でミュージックビジュアライザーを作ってみました

まずは完成品をご覧下さい



こちらの場合3つの構成要素からできています

・Appleロゴが音楽にあわせて動いています

・左下に音楽の周波数別のメーターが表示されています

・最前面にブログのアドレスが表示されています


まずUSBマイクをつないでくださいマイクが認識されたら


QCで「Audio input」パッチを配置してください

左図が「Audio input」パッチです

「Volume Peak」は音声のピーク値を出力します

こちらを描画したロゴの「Billboard」の「width」につなぎます

マイクに向かって音を出してみましょう

音声のピークの値が「width」の値になります

大きい音を出せばロゴが大きくなります


次は左下のオーディオメーターです

「Audio input」の「Spectrum」は周波数別の音の大きさが出力されます

「Spectrum」は今までのように「一つ」だけの数値が出力されるパッチではありません


複数のデータで構成されているものから

「一つ」だけ取り出す場合は

「Structure」というパッチをつかいます

「Structure Index Member 」というパッチは何番目のデータを

取り出すか指定するパッチです


こちらの「inspector」をひらきます

「index」というのが取り出すデータの番号になります

今回はオーディオメーターですので

複数の描画に一つずつアサインしていきます



「cube」というパッチを配置してください



「cube」は2種類ある場合もありますので

左図と同じ物を選び「inspector」を開き図と同じ数値を入力してください


cubeの「height」に先ほどの「Structure Index Member 」をつないでください

これで「Structure Index Member 」から出力された数値が「高さ」として表されます


「Structure Index Member 」と「cube」をあわせて10個ほど複製してください

しかし複製しただけでは何もおこりません

なぜなら全て重なっているからです

cubeの「X座標」を等間隔にずらして「Structure Index Member 」のindexを

左に配置された物から1ずつ上げていって下さい

こちらでオーディオメーターの完成です


今回は前回に比べ使用したパッチが多く「オーディオメーター」は

同じパッチが沢山ありわかりずらいので整理してみます

QCには「マクロ」という機能があります


「マクロ」はパッチを格納する「箱」だと考えて下さい

格納したいパッチ全部を選びQC上部の「Cleate Macro」を押して下さい

「Macro Patch」という名前の一つのパッチにすべて格納されます

マクロパッチをダブルクリックすると格納された中にはいる事が出来ます

出たい場合は「Edit Parent」を押せばマクロの中から戻ってきます

より複雑な作業を効率的にする為にマクロパッチをうまく使いましょう


それではテキストの描画です

「Image With String」というパッチを配置してください

「Billboard」のイメージとつなげて描画します

画面に「Hello World」と表示されます

※以下DJGJサイトより転記

「どんなプログラミング言語でも、最初は画面に「Hello World.」という文字を表示するのが定番です。この儀式を行わないと「K&R の呪い」がかかる、と言われています。」


では「Image With String」のinspectorをひらき「String」に出力したい文字を入力

文字の位置や色などは「Billboard」で調節して下さい


以上で完成ですマイクに聞こえるように声をだしたり

スピーカーからの音楽をながしてみましょう

音に反応してロゴやオーディオメーターが動いているのを確認して下さい


2010年1月17日日曜日

QCのマウス制御

前回のtipsではモーションでは自動で動くロゴをつくりました

しかしモーションだけならAE(After Effects)でもできますので

今回はAEではできないマウス対応を作成します


マウスをクリックするとロゴが右や左に回転していくという動きをつけます

前回のを参考にロゴを描画してください

前回は「Rotation」に「random」をつないでオートで制御しましたが

今回はマウスなのでパッチ一覧から「Mouse」を選んできてください

右図がMouseパッチです

X、Yは位置を表す座標

L、R buttonは左右クリック

Other buttonは他にボタンがついているマウス用

今回はクリックにあわせて回転していくのでL ButtonからRotationにつないでください


そして左クリックをすると、、、

おかしいですね

角度が1度だけ傾向きクリックをはなすと、もとに戻ってしまいます

Billboardの「Parameters」をひらいてもう一度マウスをクリックしてみましょう


右図にあるようにクリックすると

「1」「0」しか表示されません

これは電気信号が「流れている」「流れていない」

つまりONかOFFしか認識されていないからです


パッチの中から「Counter」を選んでください

こちらは「ON」に何回流れたかをカウントしてくれるパッチです

これで大丈夫

「Mouse」「Counter」「Billboard」とつないでください

そしてクリック、、、

1度づつ動いていきます

これで完成ですが、1度づつしか動かない場合は一回転(360度)動くのに

360回クリックしなければなりません。できれば10回程度で一回転してほしい

パッチの中から「Math」を選んでください

こちらは計算式を入力できるパッチです


カウント一回につき、30度回転していけば

12クリックで1周です、左図のように「×」30と入力

「1」増えるたびに「30」数が増えます

これで最後です


「Mouse」「Counter」「Math」「Billboard」とつないでください


上部のように右クリックもつないでみましょう

これで左クリックで左周り、右クリックで右回りになります

QCでモーションをつける

QCはプログラムです

画像を加工したり処理したりするのにはあまり適しておりません

もし画像加工をお望みならアドビ「フォトショップ」を使用してください


建築作業する場合、「段取」りといわれる作業の順番があります

いきなり家をつくろうとしても

土台から徐々に上に向かって建設していかなければなりません

プログラムやモーショングラフィックを作る場合も

まず素材となる画像などをあらかじめ制作しておいて

それを読み込み作業することになります


今回は基本となるモーションの作り方を紹介します

まずは何処からでも良いのでappleのロゴを手に入れてください

描画の際の手順に従ってロゴを配置します


画面のサイズより画像が小さい場合は

左図のように背景の上に画像が乗るように描画されます

今回はロゴだけを表示するようにします

フォトショップなどを使用されてる方はおわかりだと思いますが


「レイヤー」という概念が必要です

一番下の紙から徐々に上に紙を重ねていくという考え方です

当然一番上に真っ黒な紙をおいたら画面上が真っ黒になります

パッチの右上に数字が書いてありますこれがレイヤー番号で

「1」が一番最下層のレイヤーになります


「背景を持っていない」場合

左図のようなチェック柄が表示されています

これは透明である事をあらわしています


まずは背景を一番下に配置し

その上に画像を読み込んでいるので「画像のふち」が表示されてしまうのです

画像があらかじめ持っている背景を消す場合「描画モード」を変更します


「billboard」をクリックしてQC上部の「patch inspector」

を押してください

横の矢印を押していくと「Blending」という項目があるので

こちらをクリックしてください


「Over」「ADD」があります

こちらは説明が難しいのでより馴染んでいる方を選んでください

そして「Blending」の上の「color」で微調整をし

「画像の背景」が無くなるようにしてください

もし「Blending」などで対応が出来ない場合

画像加工ソフトで「切り抜き」をして下さい


モーションの付け方ですが

「billboard」パッチの入力部を注目してください

前回は「image」と「image」をつなぎました

image以外にもwidth、X position、rotation、、、などの穴があります

「width」は大きさです

「X position」は算数で習った座標という概念で考えてください

座標で水平になる線を「X」垂直になる線を「Y」

Xの座標の値が「X position」になります

「rotation」は角度、回転です


今回作るのはロゴが右や左に傾いて動くものを作ります

大きさや位置自体は変わらず回転で角度をつけます

つまり「rotation」に「何か」をつなげます


パッチの中から「Rndom」というパッチを選んでください

これは入力した値の中をランダムで出力するパッチです


「Rndom」の「patch inspector」をひらき

値を入力していきます

今回はminを-15 maxを15と入力します

これで計30度の回転の中をランダムに出力されます




モニタにうつっているappleのロゴが右や左に傾いて動いているのがおわかりでしょうか

素早く左右に傾くのでまるでブルブルと震えているようにもみえます


QCのモーションの付け方は

このように座標の値を数値で表しその値をかえる事によって動きが生まれます


QCの最初

DJGJのサイトをご覧いただき

QCの最初の描画を試してみましたか?

念のため私はこちらで説明します


まずQCを立ち上げてみましょう


QCにはデフォルトでサンプル等が導入されていますが

今回はゼロから作りたいので

一番左 basicを選びます


画面の見方ですが

左側がパッチ一覧

右側がモニタビューになります

もし間違って消してしまっても、これらは上部にある

「patch Library」「viewer」をクリックすれば戻ってきます


QCの画面に戻ります

バージョンによって差があるのですが

バージョン4.0の場合は始めから

「Clear」というパッチが配置されています


このパッチは「背景」を意味するパッチです

背景をなくしたい場合はこのパッチを選び「delete」キーで削除してください


まずは皆さんのお手持ちの画像ファイルを選び

QCの画面にドラック&ドロップしてください

私は「i」という名前の画像を配置したのですが



ビューモニターには何も表示されません

なぜならQCに画像を読み込んだだけなので

画像を描画する命令を与えていないからです

「Billboard」というパッチを探して配置してください

これは描画をする命令です、描画には「sprite」というパッチもあります

こちらは場合によって使い分けてください



「Billboard」には右図のように幾つもの入力口があります

つなぎ方にはルールがあり

イメージを描画したい場合はイメージの穴につなぎます


これで私の「i」画像が画面に描画されました



QCクリエイターの作品

私の場合クリエイティブな作業をするとき

つねに高い目標をもつことを意識します

なぜなら狭い土地を買いその上に家を建てるとき

土地より家の方が面積があるということはありえないからです


野球をする場合、やみくもにバットを振ればボールに当たり飛んでいく

ということは確率的に難しいです

バッターの場合、何度も素振りをしていくなかで

この辺りに来たボールは大抵打てると確信するまで素振りと打撃練習をします

そして打席にたった時、自分の打てるボールをピッチャーが投げてくるまで

球を選び自分のイメージに近い球だけを振りにいきます

多少の誤差がある場合はその場で修正をしていきます

クリエイターの場合は自分の世界を表現するにあたり

より自分の世界観に近いクリエイターを探し研究する事が一番の近道と考えています

そしてそのテクニックを学び、考え方を学びとります


クリエイティブな作業はアスリートの運動能力に近いものがあり

非常に根気と体力が必要になります

優れた作品を鑑賞する事によって

より高い目標設定と創作意欲をかきたてる作品を紹介していきます


DJGJでも活躍している

VJ、QCクリエイター、アプリ制作者、3Dデザイナーの「いも」さんの作品です


楽しそうにダンスをしています

クラブなど音楽イベントの展示では好評です

制作されているmixiアプリ「yourmusic+」のweb

http://www.yourmusicplus.net/

DJGJのQCワークショップにも参加されているので

興味のある方はQCワークショップにご参加下さい

2010年1月15日金曜日

QCのパッチ達

QCはあらかじめ幾つもの「パッチ」が用意されています

パッチは命令の種類に合わせて幾つかのカテゴリーに分かれて格納されています

下図はOSX10.4 TigerのQCの画面です

左側の青線で囲った部分がパッチの一覧になります

バージョンによりフォルダでわかれている場合など様々ですが

右図は拡大図です

Category(カテゴリー)とName(名前)

に分かれています

まず、何がしたいかを想像します

そしてその場合どのパッチが適しているかを選んでいきます

想像した効果が得られない場合、カテゴリーの中から似たようなパッチを選び

思った通りになるまで調節してください

もしうまくいかない場合はそれはパッチの問題ではありません

考え方を変えてもう一度パッチのカテゴリー選びからやり直してください

QCには様々なパッチが用意されていておよそ名前からは想像がつかない場合もあります

パッチ格納部の下にはパッチの説明があります

しかし英語の為、多くの場合理解することができません

こちらのサイトからすべてではありませんが説明があります

おなかすいたWiki!

http://wiki.onakasuita.org/pukiwiki/?Quartz%20Composer%2F%E3%83%91%E3%83%83%E3%83%81#tf0688c6

カテゴリー別に(17種)

Composite 
Controller 
Environment 
Filter 
Generator 
Gradient 
Interface 
Modifier 
Network 
Numeric 
Programming 
Renderer 
Source 
Tool 
Transition 
Virtual 
Clip

それぞれ異なった特性を持ちカテゴライズされた一覧から

狙った効果が実現できるまでパッチ一覧を良く探してみてください

また、良く使うパッチは一覧から探すのが面倒です

パッチ格納庫上部の検索窓から探しているパッチの名前を入力してください

すべてを入力しなくても一文字ごとに検索してくれるので

A、U、Dと3文字も入れれば「Audio input」が出てきます

いかに早くパッチを探し当てるかも作業効率に影響してきます

なるべく多くのパッチを使い用途を覚えてください

2010年1月14日木曜日

QCとAfter effects

「After effects」は映像制作者にとって必要不可欠なツールです

AEは映像編集ソフトとしての用途よりは

映像のデジタル合成やモーション・グラフィックス、タイトル制作などを目的としたソフトウェアです

AE自体は形を形成する「Illustrator」のような能力はほとんどなく

用意された素材を加工・編集・合成するのが主な仕様です

静止画素材もAEによってモーション(動き)をつけることができます

「蝶」を想像してください

蝶は体から羽が4枚はえています

その4枚の羽をはばたかせることによって空中を自由に飛ぶことができます

イラストでかかれた蝶の静止画を羽の付け根で切断し

羽と胴体を切り離します

すると羽の画像が4枚、胴体部で1枚の画像が出来上がります

この5枚の画像をAEに素材として読み込み

AEの中で再び組み合わせます

胴体部を素材の中心とし4枚の羽が上下60度開閉させる動きをつけます

これで蝶がはばたいている「映像」になるわけです

AEは静止画から動きをもった映像に変えることが出来る以外に

タイトルロゴを加工して映画のタイトルの風に演出することも出来ます

私は実写映像の制作メインなので合成をしたり、グラフィックスをする機会は少ないですが

タイトルのロゴや実写映像を加工する際には必要不可欠です

このAEですがこちらも、あらかじめ「エフェクト」が用意されています

こちらのエフェクトを素材に適応することによってより制作者にとって表現の幅を広げる事ができます

上記の蝶の場合、人間の目は蝶の4枚羽の「はばたき」までクッキリ見ることは出来ません

そこで「はばたき」の動きには「ブラー」というエフェクトを適用します

これはカメラで言う「ピンボケ」に近い効果です

高速で動く羽の部分にブラーがかかっている方がより人間の目で見たものに近くなります

これがファンタジーの世界だと、大抵の場合「蝶」が飛ぶと「光の粉」のようなものが羽から出てきます

キラキラの光の粉をあらわすには「パーティクル」といわれるエフェクトを追加すれば

光の粉を撒き散らしながら飛んでいる「蝶」が表現できます

AEにとって「エフェクト」がすべてかもしれません

しかしAEには購入時にプリセットといわれる「標準エフェクト」のみしか入っておりません

より高度で専門的なエフェクトは「プラグイン」という形で購入しなければなりません

「CamTwist」と同じくカスタムエフェクトを開発したい場合

プログラムを勉強しなければなりませんが

QCによってカスタムエフェクトが作ることができます

「Pixlock Effect Builder AE」はAEでQCのプログラムを読み込むエフェクトです

残念ながら有料ですがプラグインをいくつも購入するより「Pixlock Effect Builder AE」

を購入してQCで自分で作ってしまった方が安上がりかもしれません

QCとCamTwist

Macのフリーソフト「CamTwist」

webカメラの映像を受け取って 

リアルタイム加工するソフト、それってVJソフトでは? と思いますが 

コチラは「ustream」や「ニコ生」等の ネット中継の為のフリーソフト 

カメラ映像の加工以外にはデスクトップを表示

テキストを入力やpip(ピクチャーインピクチャー)も 

Web中継でフォトショップのtipsを紹介したい場合 

デスクトップでフォトショを開き小窓でwebカメラ映像

テキストで解説、i-tunesからBGMと

本格的な「放送」になるのです


右図のCamTwistの画面をご覧ください

左側からソースを選びます、webcam、desktopなどが選べます

中側でエフェクトを選びます

右側が選ばれたソースとエフェクトの一覧です

非常に分かりやすく動作も軽いソフトです

実はこのCamTwistのエフェクトは 

QCで出来ています

つまりQCクリエイターの方は 

CamTwistのカスタムエフェクトを作ることができるのです

CamTwistユーザーは国内外に多く 

もっと「カスタム」したいという需要があるようです 

CamTwistを触ってみよう  http://ocrock-yuya.blogspot.com/ 

自作エフェクトを作りたい方はこちらを参考にしてください

macでニコニコ生放送 @ ウィキ http://www14.atwiki.jp/macnama/pages/16.html

QCとその周辺

Quartz Composerはプログラムなので

映像制作ソフトのように単方向性の映像だけではなく

外部デバイスを使うことによってよりインタラクティブ、双方向性の映像制作を可能にします

マイク、カメラ、キーボード、マウス、MIDIキーボード、、等の外部デバイスをMacに繋ぎます

右図は「Audio input」のパッチです  

パッチの見方ですが基本的には

左側が入力、右側が出力になります

「Volume Peak」と「Spectrum」を出力することができます

パッチの紹介はまた次回にしますので省きますが

オーディオデバイスからの入力で後のプログラムを制御することができます

こちらを応用することによって「i-tunes」のビジュアライザーを制作したり

クラブで「VJ」をする際に応用ができます

今回は外部オーディオデバイスからのプログラム制御を例にあげましたが

midiキーボードやUSBカメラを使い大規模な展示品を制作することもできます