2010年7月23日金曜日

QCWS #7 - イベント告知

2010年7月25日(日)
アップルストア銀座 3F
19:00-20:00
http://www.apple.com/jp/retail/ginza/

「Quartz Composerワークショップ #7 ツナガル・ツナガレ2篇」

Apple製の無料ソフト「Quartz Composer」の可能性をさまざまな角度から探求するイベントです。
今回は、iPad やArduino など話題のデバイスとQuartz Composer との接続および連携についてご紹介します。
初心者の方からすでに活用中のユーザまで、どなたでも楽しめる内容でお送りします。


(※DJGJより転記)

2010年5月25日火曜日

デザインフェスタ 湘北メディアアート研究会展示 レポート



5月15、6日 東京ビックサイトで「デザインフェスタ」が開催されました

去年のデザインフェスタでreacTVsionをつかったreactableを展示していた

湘北短期大学メディアアート研究会ですが、今回はDJGJの作成した「あのテーブル」を

再利用した作品を出展

「あのテーブル」はreactableと同じシステムで

テーブル下部に赤外線カメラとプロジェクターを設置しています

湘北短期大学メディアアート研究会の展示では「Processing」を使って

処理し「占い」「ゲーム」などのプログラムを用意

赤外線センサーをテーブルの上に設置しプログラムを制御します

Processing(プロセッシング)は、Casey Reas と Benjamin Fry によるオープンソースプロジェクトであり、かつてはMITメディアラボで開発されていた。電子アートとビジュアルデザインのためのプログラミング言語であり、統合開発環境 (IDE) である。 視覚的なフィードバックが即座に得られるため、初心者がプログラミングを学習するのに適しており、電子スケッチブックの基盤としても利用できる。Javaを単純化し、グラフィック機能に特化した言語といえる。(※wikiより転記)

当日の設置や微調整などの為、DJGJメンバーもスタッフとして参加しました

さらに翌週の5月21日(金)にアップストア銀座で

カレッジナイトというセミナーを開催し

デザインフェスタの報告とこれまでの活動報告をレポート

メェディアアート研究会では、年間を通し「Processing」を学び

グラフィックを描画するところから

ゲームプログラムに必須の「当たり判定」を組めるまでにいたり

降ってくるリンゴをキャッチするゲームや占いなどの作品として制作

この作品を「あのテーブル」に組み込みデザインフェスタ用の展示に組み直したそうです

彼女らは今回のイベントで多くの知識とお客さんからのアドバイス

そしてDJGJメンバーとの連携で、所属や年齢をこえてセッションする楽しさ

またメディアアートという芸術に必要な人とのつながりを経験したそうです

2010年5月7日金曜日

VJ サミット2010 - イベントのお知らせ

VJ サミット2010 - イベント告知 


2010年5月9日(日)
アップルストア銀座 3F
17:00 - 20:30
入場無料
http://www.apple.com/jp/retail/ginza/

「VJ Summit 2010」
プロから学生まで、日本を代表するVJが集まるVJ Summitを開催します。
最新のVJの世界をプレゼンテーションやパフォーマンスでご紹介するほか、参加者同士が交流できる機会も設けます。
これからVJを始めたいと思っている方から、VJに新たな表現を求めている方まで、ぜひお気軽にご参加ください。
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VJ Summit 2010 はApple Store 主催のイベントです。
Quartz Composer ワークショップでおなじみ、
からんさん、石井さん、 oku さんがそれぞれ別のVJ チームで参加します。

出演予定(時間は目安です)
1 17:00 rinnforzandoさん パフォーマンス
2 17:15 motordriveさん プレゼン
3 17:30 CRYSTALさん プレゼン、パフォーマンス
4 17:45 中井さん プレゼン
5 18:00 antymark×karan さん(からんさん) パフォーマンス
6 18:15 Rolandさん プレゼン
7 18:30 VJ REEL+k-mixx さん パフォーマンス
8 18:45 Quartz Composer UG(oku さん) プレゼン
9 19:00 Rudesign 北村 & Finger Pianoの和田、Alex さん プレゼン
10 19:15 川瀬さん プレゼン
11 19:30 michiさん プレゼン
12 19:45 shotaro(石井さん)OK さん パフォーマンス

(※DJGJより転記)

2010年4月25日日曜日

SynVisumワークショップ レポート


4,24 祐天寺にてゴングインターナショナルさんの「SynVisumワークショップ」が行われました

「SynVisum」とは(※以下 kuwatec公式サイトより転記)

SynVisum(シンビジューム)は、Mac OSX の描画機能「Quartz」(クオーツ)によって提供される視覚効果「コンポジション」を表示するアプリケーションプログラムです。
複数のコンポジション、静止画像ファイル、QuickTime 動画ファイル、およびビデオ入力を、任意の割合で混合して表示できます。
システムおよび SynVisum 提供のコンポジションのほか、Quartz Composer(クオーツコンポーザー)を使用して作成されたコンポジションも使用できます。
弊社製 DoctorMX(USB/DMX インタフェース)を使用して、個々の「コンポジション」の混合量やコンポジション固有のパラメーターを外部からの DMX 信号によって制御できます。
また、MIDI、OSC、および音声入力によっても制御できます。


こちらは「grandVJ」や「motion dive 5」等と同じく映像演出の為のアプリケーションですが

「grandVJ」クラブイベント等によるVJ

「motion dive 5」Ustream等の映像配信

「SynVisum」コンサート、舞台等の映像演出装置

という位置づけで開発されているようです

舞台装置ならではDMX卓での制御も備えております(※別途クワテック社DoctorMXが必要)

またOSCによる外部デバイスから制御、注目の専用Webサーバからの遠隔制御がサポートされています

最近では舞台演出としてLEDの需要が高まっていますが「SynVisum」はLEDへの出力もでき大スケールのステージ演出を楽しめます

こちらの「SynVisum」もやはり「Quartz Composer」のコンポジションファイルを読み込め「AudioInput」などにも対応しています

これからの映像演出には「Quartz Composer」はスタンダードとして需要があることを示していました


 ゴングインターナショナル http://www.gonginternational.jp/index.php

 kuwatec http://www.kuwatec.co.jp/index.html

 antymark http://antymark.com

2010年4月23日金曜日

QuartzComposer Workshop#6 レポート

4月18日 アップルストア銀座

DJGJの「Quartz Composer ワークショップ #6 ピアノトトモニ篇」が行われました


「ピアノトトモニ」と題された

今回のワークショップは「映像」と「音楽」をテーマに

MIDI鍵盤の演奏に合わせたQCの映像演出を魅せてくれました






※以下「DJGJ」公式サイトより転記

内容は、ピアノ演奏と、QCのコラボレーション ワークショップでした。
ピアニストは清水英恵さん
曲は、ショパン、ヤナーチェク、ソナタ (ラヴェル)

内容
・清水さんの住んでたドイツは、どんなところ
・MIDIキーボードに反応する鍵盤のつくりかた
88個の鍵盤をどうやってつくるのか?
・MIDIキーボードに反応するピアノロール
・マイクに反応するコンポジッション
・MIDIを無線で飛ばすには?
・openCL
・ピアニストから見る、映像演出は、どうだったか?
・イベント告知

システム
3面スクリーン(ストアのディスプレイ、プロジェクター2台)
MATROX TRIPLE-HEAD-2-GO
AKAIの88鍵MIDI鍵盤



清水英恵さんは、オペラシティーで6/24にピアノリサイタルを行います。
[曲目]
・ヤナーチェク:草かげの小径にて 第1集
・シマノフスキ:マズルカop.50より
・ショパン:マズルカop.17より/ソナタ第3番 他

石井さんの作品ではopenCLを使い、よりダイナミックで繊細なグラフィックを表現していました

DJGJサイトに石井さんによるopenCL講座が記載されておりますので、より高度なグラフィックを求める方は是非お読みください

2010年4月13日火曜日

Quartz Composerワークショップのお知らせ

DJGJさんのQuartz Composerワークショップのお知らせです

QCWS #6 

2010年4月18日(日)
アップルストア銀座 3F
17:00-18:00




DJGJ(http://blog.djgj.jp/

2010年4月5日月曜日

QCでオーディオファイル再生

QCから音を出すためには

特殊なパッチ「カスタムパッチ」が必要になります

自分でカスタムパッチを作るのも手ですが

目的にあったカスタムパッチがダウンロード出来るサイトを紹介します

kineme」という外国のサイトですが

こちらはQCにとってありがたいサイトであり

多くのQCユーザーがチェックしているサイトです

kineme」はForumsやReferenceといった情報サイトだけでなく

カスタムされたパッチ等も配布されています

今回は「kineme」から「Kineme audio File Player」をダウンロードします

こちらの「Path」に読み込むオーディオファイルのアドレスを入力することによって

QC内にオーディオファイルを読み込むことができます

Enable、Loop、Trigにチェックを入れてください

音楽がループ再生されます

マウスを使用して反応させてみましょう

「mouse」パッチについては当ブログの「QCのマウス制御」を参考にしてください

mouseの左クリックを「Enble」につなぎます

これで左クリックを感知するとオーディオファイルがLoop再生されます


ボタンタイプのギミックを追加します

私はプログラミングやWebの知識がないので

間違った手順かもしれませんが紹介します

円の書いてある画像ファイルを2つ描画し同じ位置に重ねます

最前面に描画される画像に「HSLColor」をつなぎ、好みの色を作ります

クリックされたときに色の変化が欲しいので

色の処理を加えた方の「Enable」にmouseパッチの「Left button」につなぎます

2枚の画像が重なったときに最前面の画像が表示されるので

色が変化したようなギミックができます



※音声ファイルは「otosozai.com」から拝借したものを使用しています


2010年2月23日火曜日

Libraryからの参照

QCにはあらかじめ参考となるプログラムが用意されています

HDのライブラリーからQCのフォルダを開いて下さい


「Examples」と「Templates」です

「Templates」はQCを立ち上げたときに用意されているテンプレートプラグラムです

「Examples」は一例としてのプログラムがずらっと入っています


作品を作る過程で誰しもが壁にぶつかります

もしぶつからなければ、それはあなたが簡単なものばかりを制作しているからです

高い目標を設定すれば必ず自分の知識の限界を超えて「お手上げ」という壁にたどり着きます


作品を制作するには2つの作業にわかれます

一つは「どういった物を作るか」

もう一つは設計図をもとに「建設する作業」


建物を建設するのに「設計図」や「見取り図」がなくては建設作業中に

寸法が合わない、作業時間が読めない、、、等のアクシデントに見舞われてしまいます


設計図を作るのに必要な物は「紙」と「ペン」です

しかし「紙」「ペン」は道具であり、必要であればいくらでも用意できます

大事なのはそれを思い描く「想像力」です


「想像力」を鍛えるには、優れた作品を沢山鑑賞する事が良いでしょう

その作品がなぜ優れているのか

どの部分が優れているのか

研究し、楽しんで下さい

すると想像力は翼が生えたようにひろがり

あなたの頭の中を駆け巡りアイディアの種を運んできてくれます


「建設作業」は知識の集合です

どういうプログラムを組めば良いのかわからないのは

知識がないからです

しかし心配する必要はありません

知識はいくらでも身につける事ができるからです

「Examples」からイメージに近いプログラムを開いてください

プラグラムを見て、パラメーターをさわり

自分の知識を高めてください


また、どうしても行き詰まってしまい

自分では解決できない問題にたどり着いた場合

人生でもそうするように

誰かに相談するのも一つの方法です


2010年2月11日木曜日

QCクリエイター作品の紹介2

DJGJのメンバー合作による

「あのテーブル」

Björk(ビョーク)のライブで紹介された「reactable」を作りたい

との発想から生まれた「あのテーブル」

DJGJの2009年を通しての年間プロジェクトとして制作・研究をかさねた作品を紹介します


スペインの開発チームが作ったreactableは

青白く光るテーブルにコマ状の「マーカー」を置き「演奏」できるというもの

開発社のwebページに作り方やソフトウェアが公開されています

reacTIVision 1.4(http://reactivision.sourceforge.net/)


reacTIVisionというソフトで右図のマーカーを読み取り

「番号」「位置」「角度」を検出します

「TUIO」という信号をアプリケーションに送信し

アプリケーションで描画した映像などをプロジェクターからテーブルに映すという設計


TUIOはQCの標準ではありませんがプラグインが配布されています

TUIO信号は音楽シーケンサー「REASON」にも送信され

マーカーの位置情報や角度などが

「QCの映像」「REASONの音」になります





VJWS#2でのDJGJ奥平氏の話では

そこまでは順調に出来るがテーブル筐体自体の制作が非常に難があったそうです

筐体自体は工芸大生の服部によるデザイン

アクリルを加工する行程ではその大きさから加工や強度等

プロダクトデザインの難しさだけでなく

プロジェクターの光によってカメラが誤認識をしたり

プロジェクターの真下から当てることができず鏡を利用することによる誤差修正等

多くの課題があったそうです


作品の展示は

2009.4.19「Quartz Composer Workshop #2」(AppleStore 銀座)

2009.8.21-24東京工芸大学芸術学部 グループ展「自己満」展

2009.10.24-25「ニコニコ技術文化祭」(東京工業大学)

2009.12.1-4「Oak Valley 2009(株式会社ゴングインターナショナル内覧会)」

と年間を通して4回公開されました

回を重ねるごとにバージョンアップをしているそうです




2010年最初の展示は

東京工芸大学芸術学部 卒展

プロダクトデザイン服部の作品として展示されます

筐体自体をバージョンアップされ生まれかわった

「あのテーブル」 

2010年2月19日(金)、20日(土)、21日(日)

六本木アカデミーヒルズ40で展示されていますので

是非足を運んで下さい

http://www.t-kougei.ac.jp/arts/gallery/gra.php



DJGJ(http://blog.djgj.jp/

2010年2月8日月曜日

QCでiTunesビジュアライザー

Quartz ComposerはCamTwistなど他のアプリケーションのカスタマイズに適しています

以前「TIPS」でマイク入力によるビジュアライザーの作り方を説明しましたが

今回は「iTunes」用のビジュアライザーを制作します

「iTunes」ビジュアライザーはQCを起動させた際に「music Visualizer」を選択すれば

テンプレートのビジュアライザーが始めから出来ている状態から始まります

そこをお好みでカスタマイズすれば、簡単に制作できますが

逆に映像が先に作られている、もしくはマイクデバイスからのビジュアライザーをiTunes用に変更することができます

QCを起動し「basic」を選択してください

今回はLEDライトが音楽に合わせて点滅するビジュアライザーを作ります


「sprite」を配置しXYサイズを「0.04」程度の小さな点状にし

丸い形をした画像を「image」につなぎ「小さな粒」を画面に表示します


次に「iterater」を用意します


「iterater」は決められた回数を繰り返すというパッチです

QCには「if〜for」文の概念はありません

「if〜for」文とはプログラムで「もし○○でなければ、○○であれば」という命令です 

「変数に数字を1ずつ加算していき10になるまで繰り返し変数が10であれば終了する」
といった命令で繰り返しを命じます

QCはよりわかりやすく映像を作る為に「iterater」で「10」と入力するだけで繰り返しを命令することができます


「iterater」はマクロパッチに属しているのでダブルクリックをして「iterater」の中に

コピー&ペーストで先ほどの「小さな粒」を入れて下さい

「iterarer」の中に「Iterator Variables」パッチを配置してください

「Iterator Variables」は「iterarer」の命令を伝えるパッチです




Current Index (Index) : 親の Iterator の何回目の繰り返しかを取得。
Current Position (Number) : 親の Iterator の繰り返し位置。繰り返しの最初で 0.0、繰り返しの最後で 1.0 になる。
Iterations (Index) : 親の Iterator の繰り返し回数。

                (※おなかすいたwikiより転記)

Current Positionを「Y」につなぎます

「iterarer」のindexが10であれば中心(0,0)から上に10個「小さな粒」が表示されます

中心を軸にしたいので「Math」パッチに「-0.5」をたすことにより「-0.5」〜「0.5」に10個の「粒」になります

「粒」を「縦10」「横10」合計100個つくりたいのですが

Current Positionを「X」につないでしまうと斜めに「10」できてしまいます

ここで最上部に戻り再び「iterarer」パッチを用意し、その中に全て入れてしまいます

つまり「縦に10の粒」を横に10「複製」し 画面に100描画することができます


しかし左図の用に「Iterator Variables」からの信号をつなげる「Xposition」がありません

もう一度「sprite」のある階層に戻ります


一つ上の階層にパッチの「穴」を「公開」したいときは

パッチの上で右クリックをし「publish inputs」から

「Xposition」を選択します


再び上の階層に戻ると「Xposition」が現れます

前回と同じように「-0.5」をたして「Xposition」につなぎます

以上で100の粒を表示できました


一番上の階層に戻り

iTunesビジュアライザーの信号を取得するパッチはプリセットで用意されています

QCの上のタブに注目してください


EditorからEdit Protocol Conformance... を選択すると

テンプレートの選択画面が表示されますので「Music Visualizer」を選択

5つのパッチが配置されます


Audio Peak ( Required ) : 音量のビーク値 ( 0.0~1.0 )
Audio Spectrum ( Required ) : 周波数別の音量の配列 ( 0.0~1.0 の配列 0~15 )
Track Position ( Optional ) : 再生中の位置 ( 先頭からの秒 )
Track Signal ( Optional ) : 曲が変わったときにシグナルを発生させる
Track Info ( Optional ) : 再生中の曲の情報の辞書
name : 曲名 ( 文字列 )
artist : アーチスト名 ( 文字列 )
album : アルバム名 ( 文字列 )
genre : ジャンル名 ( 文字列 )
trackNumber : アルバム内の曲の番号 ( 0~ )
numTracks : アルバムの全曲数 ( 1~ )
duration : 曲の長さ ( 秒 )
year : 曲の年
artwork : ジャケットイメージ ( 画像 )
rating : マイレート ( 0~5 )
playCount : 再生回数 ( 0~ )

              (※Quartz Composerにどっぷり! より転記)


Audio PeakやAudio Spectrumからの信号を「iterater」のindexにつなげることにより

縦横に「iTunes」からの音の信号によって変化するモーションが表現できます


一つ下の階層にもどり「iterater」の「Iterations」をpublishします


最上部に戻ると「Iterations」が2つになっているのでお好みの信号をつなぎます

colorはおなじみのHSL Colorの「Hue」をpublishします

最後に「Track Info」から曲の情報を取り出し描画し完成です


完成したQCファイルは「iTunes」の任意のフォルダに移動させ

itunesを再起動すると「ビジュアライザー」の中に反映されます




2010年2月3日水曜日

QCでモーショングラフィック

私は映像制作をするなかで、より良い映像を作るため

効率よい作業をし、最短でたどり着く道を探します

その状況に適した道具を使い分けるのが最良の道だと考えます

建設業に従事している方は場所作業において重機を使い分けます

その「重機を操り」「重機を選択」するのも人間です


今回はQCでモーショングラフィックを制作します

モーショングラフィックを制作する場合は「AfterEffects」を使用した方が

効率的ですが、まだ紹介していないパッチを使うので最後までお付き合い下さい


ファンタジー世界で「蝶」が「光る粉」をまきながら「螺旋状」に飛んでいく映像を制作します

まずは「蝶」です

蝶の動きは左右対称な羽で「羽ばたき」飛んでいます

一枚の画像で真ん中で折って上下させることが出来れば

簡単に「羽ばたき」を表現できますが折りたたむことは難しいです

片側だけを書いた「2枚の画像」を用意し、上下させれば良いわけです

2枚のimageを用意して、2つの「sprite」を用意して各々をつないで下さい

片側だけ書かれた蝶の絵が重なることにより1匹の蝶の絵が描画されています


こちらに「はばたき」のモーションをつけていきます


回転と角度を調節するのは「Rotation」です


まずは「X Rotation」を90度に設定し

「Y Rotation」に「LFO」パッチをつなぎます

「LFO」は三角関数波形を出力するパッチです


左図がsin波とcos波の関係図です(コマネチ大学Webサイトより転記)

今回はどちらでも良いのでsin波のまま両方につなぎます


すると片側は大丈夫ですが、同じ角度に両方動いてしまいます

蝶は胴体を中心に左右が同時に動きますので

片側に「Math」パッチを適応します

「Mtah」パッチは数式を入力するパッチです

片方の羽は逆の回転をしてほしいので「−1」をかけることによって

角度が逆になりミラーのように対称な動きをします

右図を参考に数式を入力してください

以上で「はばたく」「蝶」の完成です


次は「光る粉」をつくります

「QCでつくる時計」のTipsで登場した「pareticle System」です

「image」に「Blur」を経由しつなぎます

「Blur」はいくつか種類がありますがお好みのもをを探してください


「COLOR」に先ほどの「LFO」から「HSL Color」の「Hue」を経由します

以上で蝶から「光る粉」がまかれている演出の完成です


最後に「螺旋状」の動きをつけます

「光る粉」は蝶に付随するものなので

蝶と光る粉の「position」は同じでなければなりません

円の軌道を描くには「X」にsin波、「Y」にcos波をつなぐことによって表せます



「Z」に「Interpolation」パッチをつなぎます

「Interpolation」は入力された値を出力するパッチです(※QCでRSS表示)

「Z」は奥行きなので画面手前から画面奥までの値を入力します

以上で「螺旋状の動き」が完成しました



モーショングラフィックを作る場合

作る順番を熟慮する必要があります

「形状」それから「動き」という順番をくずしてしまうと修正が困難になってしまいます

この考え方は映像を作る上で非常に重要なセオリーです


まずは「形から入る」映像だけではなく全てに応用できそうなセオリーですね

2010年1月31日日曜日

QCWS #5 レポート

2010年1月30日(土)
アップルストア銀座3F
「Quartz Composer ワークショップ #5 エンジルチカラ2篇」

今回は3作品の展示とQCの可能性をご覧いただきました

ゲストは前回「エンジルチカラ篇」でおなじみの女優「白山カラン」


・QCでつくる「IR Pen」




・QCでつくる「3D映像」













・QCでつくる「ビデオインスタレーション」


3人の作者の作品はそれぞれ異なる技術や感性、発想で制作されていて

作者のバックボーンとなる知識や感性の上に「新しい開発環境」として

表現の幅を広げる可能性があるという提案でした


私がDJGJの主宰である奥平氏と出会ったのは5、6年前のことです

実写映像制作がメインであった私は活動の幅を広げるため「AfterEffects」での

モーショングラフィック映像を制作に挑戦していたころ

作品発表の場として考えたのが「VJ」といわれるクラブでの映像演出でした

SNSでVJを募集していた奥平氏に出会い、共に活動し勉強していく中で

多くのクリエイターと交流し「otonaVJ」というVJ集団に発展していきました


現在は「DJGJ」として

アップルストア銀座で行われる「QCWS」

アップルストア渋谷では「VJWS」を作品の発表の場として活動されています

「DJGJ」とは交流の場としての集まりであって

メンバーか非メンバーのような区別もなく

「知り合い」と「その知り合い」といった程度

mixiの「マイミク」に近い感覚です

イベントの後に「喉かわいたからお茶しようか」から始まった「お茶会」

人とつながるのが「面白い」とお茶会に積極的参加いただく方も多いです

高い参加費を払わされるイベント業者の「交流会」と違い

近所の飲食店でお茶をして「割り勘」という「打ち上げ形式」

機材を運ぶ為、車移動メインになるのでノンアルコールでも許されるお茶会は

学生や全くの素人、他業種の方からも好評の様子

「QCWS」でおなじみのクオーツプログラマー「横堀」氏は

QCWS#1のお客さんでしたが本人曰く「ミイラがミイラ取りになった」そうです

石井氏からは「人間もQCパッチと同じだ。つながれ!」との名言がうまれました


次回QCWSは4月開催です

奥平 DJGJ http://blog.djgj.jp/

横堀 Dasaq’s http://dasaq.wordpress.com/toc/

石井 yourmusic+ http://www.yourmusicplus.net/index.php

白山からん ブロGOOD Days http://ameblo.jp/s-karan/

2010年1月29日金曜日

「Quartz Composer ワークショップ #5 エンジルチカラ2篇」

2010年1月30日(土)
アップルストア銀座3F 無料

17:00-18:00

Quartz Composer User Group による、無料ソフト「Quartz Composer」をトークとパフォーマンスで探求するワークショップです。
第5弾は昨年、圧倒的な演技で魅了した「エンジルチカラ」のパート2です。
舞台女優・イラストレータと独自の世界を演出している 白山からん と共に、Quartz Composer で生み出される、インタラクティブな映像をご覧頂きます。
アーティストと Quartz Composer の新しい関係をお楽しみ下さい。
Quartz Composer をまだお使いでない方でも楽しめる内容です。

DJGJ http://blog.djgj.jp/


(※DJGJサイトより転記)



2010年1月27日水曜日

QCでRSS表示

RSSは、ニュースやブログなど各種のウェブサイトの更新情報を簡単にまとめ、配信するための幾つかの文書フォーマットの総称である。(wikiより転記)

AEで作る映像とは全てオフラインでありネットワークを使いオンラインでデータを取得する事はできません

QCではRSSを取得しリアルタイムで描画することができます


「RSS inporter」を配置して下さい

バージョンによっては名称が違いますが「RSS」は一緒です

「Information(全体の情報)」「Article List(記事の内容)」「Downloard Progress(未解読)」「Done Signal(未解読)」になります


こちらは「Structure」つまり複数のデータが混在しているデータ形式になりますので

そのまま描画パッチの「Billbord」や「Sprite」につないでも描画されません

「Structure」を解読するには「Structure Index Member 」を経由し「Billboard」にして下さい

画面に「apple hot news」と表示されるのを確認して下さい

これはアップルのニュースサイトからRSSを取得しているからです


「RSS inporter」のパラメーターを開き取得したい「URL」を入力して下さい

URLの入力で気をつけなければならないのは

「http://」は削除し「feed://」に書き換えて下さい

これで「RSS」の取得は完了です

しかしこのままでは取得した「RSS」の全体のタイトルを表示したにすぎません

記事を表示するには「RSS inporter」の「Article List」につないで下さい

「Article List」の中には「title(タイトル)」「url(URL情報)」「 description (中身)」

が含まれています

こちらを取り出すには「Structure Key Member」が必要です


「Key」に「title」と入力する事によって記事のタイトルを表示する事が出来ます

「Structure Index Member 」の後に「Structure Key Member」を追加し

前回も登場した「image With String」でお好みのフォントを指定し「Billboard」につなぎます


つまり指定した「URL」の「0」の記事の「title」を描画したことになります

しかしこれでは「0」の記事しか読む事が出来ません

RSSは幾つもの記事が集合しているので「Structure Index Member 」が「0」のままでは

都合が悪いので自動的に変わるようにしていきます

「Structure Count」を配置してください

こちらはStructureデータが幾つあるかを数えるパッチです

つぎに「Interpolation」を配置して下さい、こちらは2つの値の間の値を出力するパッチです

Start Value (Number) : 初期値。
End Value (Number) : 終了値。
Duration (Number) : 初期値から終了値に変化するまでの時間 (単位 : 秒)。
Repeat Mode (Index) :
None : 初期値から終了値まで一度変化させて終わり
Loop : 初期値から終了値への変化を繰り返す
Mirrored Loop : 初期値から終了値、終了値から初期値を繰り返す
Mirrored Loop Once : 初期値から終了値、終了値から初期値までを一度変化させて終わり
Interpolation (Index) : 初期値から終了値までの変化のタイプ

Linear
Quadratic In
Quadratic Out
Quadratic In-Out
Cubic In
Cubic Out
Cubic In-Out
Exponential In
Exponential Out
Exponential In-Out
Sinusodial In
Sinusodial Out
Sinusodial In-Out

(おなかすいたwikiより転記)

非常に便利なパッチですので必ず覚えておきましょう

下記の図のように配置してください


これでRSSの内容が順番に表示されていきます


最後に演出をほどこします

私は記事が変わるときに急にかわるより、徐々に消えていって徐々に現れる

つまり「フェードイン」「フェードアウト」してほしいので

「Billboard」のカラーに「Interpolation」と「HLS color」をつなぎます


「AE」などの映像ソフトの場合はディゾルブというエフェクトが

あらかじめあります。また「透明度」を調節する事によってフェード効果が演出できます

QCの場合もレイヤーですので「HLS color」にある「アルファチャンネル」の値を「0」

にすることによって画像は描画されているが透明にすることが可能です

「interpolation」は初期値0から終了値1を指定

「inspector」モード名の矢印で「seting」モードにします


左図のような座標が表示されます

下を「0」上を「1」になっています

このままだと「フェードイン」は適応されますが

「フェードアウト」は適応されません


「customized」を選択し右図のようにグラフを変更します

これで「0」「1」「0」つまり「フェードイン」

「フェードアウト」ができます


最後に画面の寂しい部分にお好みのデザインを描画し完成です